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ORA

(NY時代、一番左ORA)
 アホ。以前、ニューヨークに1年間住んでいた。「文化庁海外派遣研修員」って事で、ありがたくも国の支援で滞在していた。この期間、ニューヨークの劇場を直接交渉し「JUNK FOOD」の上映、旧作をJAPANN SOCIETYやBROOKLYN MUSEUMで上映と、忙しくもHIPな生活ぶりだった。「JUNK FOOD」は好評で、その後LAの友人の手で全米10都市以上で公開され、帰国して1年経たないうちに再渡米し、「LIMOUSINE DRIVE」をオールアメリカンスタッフで撮影したりもした。ニューヨークの思い出は、数限りない。
 それでも、NY生活最初の数ヶ月はけっこう大変だった。勝手の分からない国で、日常生活の細々な事をこなしていくのは、英語をバリバリ話せるわけじゃないんで、かなり手間がかかる。その上、マンハッタンからは、俺の愛したラフでアバウトな臭いが消えかかっていて、東京と同じく「こジャレタ街計画」が進行していた。そうすっと、ストレス君がちょこちょこ遊びに来るようになる。そこで、LAの友達にスクランブルTELし、アホ友達の紹介を頼んだ。ここで、登場したのがORAだった。LAの友人は、人を見る目が確かだった。ORAは、どこに出しても恥ずかしいアホだった。このナイジェリア原産のアホは、街を歩けば3mおきに女に声をかけ、店に入れば女に声をかけ、あくびをすれば女に声をかける。タクシーの運転手がイスラム教徒だったりすると、ナイジェリアがイスラム教が入ってきて、いかにひどい国になったかを、運転手相手に20分間しゃべりまくる。さらに俺の英語力を無視し、高速でしゃべり続け、メシ食ってしゃべり、酒飲んでしゃべり、しゃべりつかれて爆睡する。去年、富士サファリパークでみた、カバのクルミちゃんみたいな男だ。この時期を境に、カバのお蔭もあるのか、しだいに妙な友人が増殖していき、NY生活は快適になっていった。
 俺が帰国してしばらくすると、ORAが日本に遊びにくるようになった。目黒の友人を紹介すると、そいつんちがORAの常宿になり、以後6年間、来日するたびに転がり込んでいる。初来日の時から、ORAは絶好調だった。成田に到着し、目黒の友人んちに荷物を置くなり、友人を臨時ガイドに任命し渋谷に出動。さっそく、あちこちで女に声をかけまくり時差ボケを克服後六本木に移動、疲れ果てた友人は先に帰宅したのだが、朝7:30に歌を歌いながら、ドアチャイムを押しまくるORAに起こされ、その後も大活躍を続けるORAのアッパーなノリによる疲労で、友人は1週間で3キロの減量に成功したらしい。そんなORAがまたも遊びにきた。暖冬+ORA、今年の冬は絶望的だ。


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目黒の友人

何か沖縄のクラブは外人は入れてく無かったと愚痴としょうもない報告をしに今日もきやがった。アホはアホなりのFUCKなポリシーとか半端にあってとてもレスペクトするようなMINDではなく、不愉快度が暖冬とともに増す今日この頃でした。
by 目黒の友人 (2007-02-07 16:49) 

ma34

あらま、けっこう怒りモードじゃん。
遊び一筋だかんなーあいつ。
疲れるわなー
ご愁傷様
by ma34 (2007-02-09 22:21) 

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