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大崎彰&鎌田義孝


映画監督S。
 大崎と最初に会ったのは、TV版「濱マイク」青山真治監督の現場だったと思う。俺は、役者で参加し、大崎はスタッフで参加していた。ウチトラ(スタッフがエキストラをやること)で大崎も出演した場面が脳裏にガッシリ刻み込まれている。卓球をやってる新興宗教の信者役だったと思う。ピン球を拾いに行く芝居があったのだが、その動きの硬さに陶酔した。俺は、後にも先にも、あれ程ぎこちない動作を見たことがない。まさに洗脳された信者の動きだった。その後「キャッチボール屋」で監督デビューしたのだが、洗脳が怖くて、まだ観てない。
 鎌田は、この日初めて会った。ピンク映画出身の監督で一般作「YUME NO」は、かなりの評判だ。現在、新作「ドロップ」を準備中。鎌田は、いい人だ。俺は、正面を向いて断言できる。だって、「聴かれた女」のチケットを預かってくれたんだもん。鎌田は、俺の手を両手で握り締め、目に涙を溜め、「俺にチケットを売らせて下さい!!」と絶叫した(ワリィ、嘘)。素晴らしい!!俺は、またいい人に出会えて(ホント)、とっても幸せだったとさ・・・。


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