SSブログ

浅葉克己


アートディレクター。
 浅葉さんとは、この日初めて南方熊楠大好き友人の紹介でお会いした。"広告界の帝王"と言われる浅葉さんは、ウッディー・アレンを起用した、西武百貨店の「おいしい生活」、世界の未知のスポーツを紹介した「アリナミンA」などの広告で活躍。また、今年東京ドームで開催された、山本寛斎の「KANSAI SUPER SHOW太陽の船」には"制作宣伝"で参加されている。
 浅葉さんは、「地球文字研究家」でもあり、デスクの周りは文字であふれていた。日本や中国、アラビア・・・様々な書、そんな中に初めて遭遇した文字がいくつかあった。中国の少数民族彝(イ)族の文字「ロロ文字」、納西(ナシ)族の「トンパ文字」、西夏王朝の時代に制定された「西夏文字」。象形文字のようで、イラストのようで、飛び跳ねる漢字のようで・・・う~ん、だんだん自分がハマっていくのを実感する。文字の多様性は、惑星地球の多様性でもある。文字は、混沌とした意識が、現実世界にチャンネルを合わようとした時に誕生した。トンパ文字で書かれた経典もみせて頂いた。絵日記みたいだ。象形文字というより、イラストに近い文字が綴られている。日本語も書き手によって、個々人の字に個性があるが、トンパ文字の場合は、たとえば”龍”だとする、太目のユーモラスな龍、小柄で真面目そうな龍と、絵に近い文字なので、書き手の個性がより一層際立って現れる。同じ”龍”でも与える印象が全く違い、意味以前に、イメージを伝えてくれる。記号化される以前の文字は、時と空間を越えて、経典を書いた人と、当時の雰囲気を、おぼろげながらも直感的に脳に伝達するパワーを持っている。文字って、とことんおもしろい。いや~、新鮮な時間だった。
 浅田さんは、“南方熊楠”に魅かれている。俺は、”南方熊楠”に絡み捕られつつある。浅田さんとは、熊楠を通じて出会った。不思議といえば不思議、当然といえば当然のことだが、今まで熊楠つながりで出会った人々は、この欄で簡単に説明できないくらいの一級品のおもしろさだ。その面白い人物群に、また新たに一人加わった。久し振りに、心が気持ちいい日だった。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

蒼井そら その2吉永マサユキ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。